荒川フォト - 荒川区の人々と暮らし
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ARAKAWA JOURNAL
荒川ジャーナル

活動記録と最新情報

それぞれの商店街の表情

11/8/2026

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荒川フォトを始めてから、荒川区内のさまざまな商店街を歩き、お店を訪ね、人に声をかけ、写真を撮らせていただいている。

同じ荒川区の商店街でも、実際にカメラを持って歩いてみると、その雰囲気や人とのつながり方は驚くほど違う。

もちろん、ここに書くことは商店街そのものを評価するものではない。あくまで一人の写真家が荒川フォトの活動を通して接した範囲で感じた、現時点での私感である。これから人との出会いが増えれば、印象もきっと変わっていくだろう。

日暮里繊維街(東日暮里)
人から人へ、自然につながっていく


日暮里繊維街では、比較的早い段階から撮影にご理解、ご協力をいただいている。組合としてのまとまりがあり、地域で何かをする際の話が伝わりやすいことも、その理由の一つなのかもしれない。一方で、これは私自身が地元の人間であり、以前から繊維街によく足を運んでいることも大きいと思う。写真を撮る以前に、顔を合わせる。挨拶をする。話をする。そんな日々の小さな積み重ねがあるからこそ、「荒川フォト」という新しい活動にも耳を傾けていただけたのではないかと思っている。改めて、地域を撮るということは、写真だけの話ではないのだと感じる場所でもある。

ジョイフル三ノ輪(南千住)
ひとつの出会いから街が大きく動き始めた


三ノ輪も、荒川フォトにとても温かく接していただいている地域のひとつだ。特に大きかったのは、副理事長との出会いだった。この出会いをきっかけに、撮影だけではなく、荒川フォトという活動そのものを地域へつないでいただけるようになった。ただ、振り返ってみると、副理事長と出会う以前から三ノ輪では撮影に応じてくださる方が比較的多かった。だから、一人の力だけではないのだと思う。もともと外から来た人の話を聞いてみよう、面白そうなら協力してみようという空気があり、そこに人との縁が重なった。地域活動というものは、時として一人との出会いを境に一気に景色が変わる。そのことを強く感じた商店街でもある。

冠新道商興会(西日暮里)
人と人との距離が近い街


冠新道では、撮影をお願いした際に温かく応じていただくことが多い。印象的なのは、まず活動の肩書きや仕組みから話が始まるのではなく、目の前の人との会話から自然に関係が生まれていくことだ。
「何を撮っているんですか」
そんな何気ないやり取りから荒川フォトの話をすると、興味を持ってくださり、撮影につながることも少なくない。一人を撮影すると、そこからまた別の方を紹介していただくこともある。商店街という組織の中にありながら、一人ひとりの顔や人間関係がよく見える。その距離の近さが、冠新道を歩いていて感じる魅力のひとつだ。

まちやアベニュー(町屋)
個人よりも、まず組織との信頼関係から


一方、町屋では少し違った。一軒一軒お店を訪ねて撮影をお願いしても、「商店街でやっているので」とお断りいただくことが多くあった。最初は正直、なかなか難しい地域だと感じた。しかし活動を続けるうちに、これは単純に「協力的ではない」という話ではないのではないか、と考えるようになった。商店街としての活動がしっかりしているからこそ、個々のお店が独自に動くというより、まず商店街という組織を大切にする文化があるのかもしれない。専任の理事長がおられ、組織として地域に向き合っていることも、その表れなのだろう。だとすれば、こちらも一軒ずつ扉を叩くだけではなく、まず商店街の皆さんに荒川フォトを知っていただき、信頼関係を築くことから始めるべきなのだと思う。撮影が進まないこともまた、その街との付き合い方を教えてくれる。

おぐぎんざ商店街・熊野前商店街(東尾久)
時間をかけて入っていきたい街


現在のところ、荒川フォトとして最も撮影の難しさを感じているのが尾久である。商店街を歩いて一軒一軒お願いしても、なかなか撮影までたどり着かない。率直に言えば、最初は少し閉鎖的なのかな、と感じた。ただ、それを悪い意味だけで捉えるつもりはない。地域にはそれぞれ歴史があり、長い時間をかけて自分たちの街を守り、支え、つくってきた人たちがいる。その積み重ねが強い地域ほど、突然カメラを持って現れた人間に「どうぞ」と簡単にはならないのも、ある意味では自然なことなのだと思う。だから尾久については、急がない。撮らせてもらうことを先に考えるのではなく、まず顔を覚えていただく。何度も歩く。話をする。その先に写真があればいい。数年後にこの記事を読み返したとき、尾久についてまったく違うことを書いていたら、それは荒川フォトにとって、とても嬉しい変化だと思う。

また、荒川区には、まだ荒川フォトとして十分にご挨拶に伺えていない商店街も数多くあります。これからも一つひとつの商店街を訪ね、まずは活動を知っていただくことから始めながら、少しずつご挨拶に伺いたいと考えています。それぞれの街にそれぞれの歴史があり、人がいて、日々の営みがあります。急がず、地域の皆さまとのご縁を大切にしながら、荒川区の今を写真として残していければと思っています。
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