今年は、3年に一度の御神幸祭。本社神輿が氏子地域へと渡御しました。 3年前の2023年にも本社神輿は氏子地域を巡っていますが、当時は通常通りの担ぎ渡御ではなく、台車による巡行が中心となり、肩を入れて担ぐ区間は限られていました。 そう考えると、今回の渡御は単なる「3年ぶりの本社神輿」ではありません。再び多くの担ぎ手たちが肩を入れ、掛け声を響かせながら本社神輿が街を進んでいく。その光景そのものに、大きな意味があったように思います。 出発前、境内では神職によるお祓いが執り行われます。露店の声や人々のざわめきが聞こえる中、関係者や担ぎ手たちが頭を下げる。その一瞬だけ、境内の空気がすっと引き締まるようでした。 そして宮出し。担ぎ手たちが一斉に肩を入れると、それまで静かに鎮座していた本社神輿が、人の力によって動き始めます。細い参道を抜け、氏子の街へ。 豪華な本社神輿そのものの存在感はもちろんですが、写真を撮っていて目を奪われるのは、やはり人の表情です。 歯を食いしばって肩を入れる人。 声を張り上げる人。 仲間と顔を見合わせて笑う人。 沿道からその姿を見守る人。 それぞれの表情の中に、この祭りを待っていた時間や、地域への思いがにじんでいました。神輿は、ただそこに置かれているだけでは完成しない。人が集まり、肩を入れ、声を合わせ、街を歩いて初めて、一つの生きた風景になるのだと思います。 そして祭りもまた同じです。担ぐ人だけではなく、準備する人、支える人、見守る人。そうした多くの人たちの力によって、地域の祭りは次の世代へと受け継がれていきます。 そして今年、再び人々の肩の上で大きく揺れながら氏子の街を進んでいく本社神輿。 変わり続ける日暮里の街の中に、変わらず受け継がれているものがある。
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