汐入まつり。同じ荒川区でありながら、どこかひとつの独立した都市を訪れたような、不思議な感覚に包まれるお祭りだった。 会場となる汐入公園は都立公園。区立公園とはまた異なる成り立ちや地域との関わり方があり、それが街の空気にも少なからず影響しているのかもしれない。 さらに汐入地区は、大規模な再開発によって人口が再開発前の約3倍に増えた地域でもある。古くからこの地に暮らす人々に加え、区外などから多くの新しい住民が移り住み、現在の街が形づくられてきた。 考えてみれば、これほど大きく人口構成が変化した地域は、荒川区内でもそう多くはないだろう。 昔ながらの下町の人間関係が受け継がれる一方で、新しく移り住んできた人々が独自のコミュニティを育んできた。そんな街の成り立ちが、汐入ならではの独特な空気を生み出しているのかもしれない。 お祭りに集まる人々の表情や距離感、地域の方々のつながりを見ていると、ほかの地域とはまた違った一体感があるように感じられた。 今回は何の前触れもなく突然お邪魔したにもかかわらず、リバーパーク汐入町会の会長や相談役、そして青年部部長の皆さまには大変よくしていただいた。 さまざまな方をご紹介いただき、地域のこと、お祭りのこと、そして汐入で暮らす人々のことなど、実に色々なお話を伺うことができた。 こうして荒川区内を歩き続けていると、同じ区内でも地域によって人々の気質や街の成り立ち、コミュニティのあり方がずいぶん違うことに気づかされる。 荒川区は決してひとつの色で語れる街ではない。地域ごとにそれぞれの歴史があり、文化があり、そこに暮らす人々の物語がある。 特に汐入のように、再開発によって街の姿も人口も大きく変わった地域では、そこに暮らす人々がどのように関係を築き、地域への愛着を育んできたのか、さらに興味が湧いてくる。 今回の汐入まつりは、そんな荒川区の多様性と奥深さを改めて感じさせてくれる、実に興味深いひとときだった。 そして何より、突然訪れた私を温かく迎え入れ、さまざまな方々との縁をつないでくださった皆さまに、心から感謝しています。 「荒川フォト」を通じて、これから汐入の人々とも少しずつ関係を深めていければと思っている。
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荒川フォトについて「荒川フォト」は、荒川区に暮らす人々の表情や営み、文化、産業、地域活動、移り変わる街並みを写真で記録し、未来へ残す非営利の地域写真アーカイブプロジェクトです。 ARCHIVE
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